本書は聖書を神の言葉と信じるプロテスタント信仰を持つ著者により、聖書の知識に則って書かれています。それゆえに著者の信仰が色濃く表れています。また読者にイエス・キリストを信じるようにおすすめする箇所がございます。あらかじめご了承ください。
また本書は電子トラクトとして書いたKindle本のGoogleバージョンです。Google版では無料ですが、注釈へのジャンプができません。トラクトとしては多少長めになりましたが、それでも1時間半ほどで読めるほどの量です。Kindle版をお求めの方は下記のリンクからどうぞ:
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本書の聖書引用は、特におことわりしない限り、著作権フリーの口語訳聖書を用いております。また画像についてもフリー素材とその加工したものを用いております。
まえがき
日本は進化論が世界で一番普及している近代国家です。そして、それには理由があります。
その一方で国民の大多数は進化論に何の疑問も持たず、進化論こそ科学であって他の選択肢は無いとさえ信じ切っています。
ときどきテレビのバラエティー番組などで、アメリカのクリスチャンが義務教育で進化論だけを教えることに対しての抗議をし、自分の子どもたちをチャーチスクールやホームスクールで教える様子が報道されます。クリスチャンが運営するそれらの、チャーチスクールやホームスクールでは、聖書にのっとった創造論で教育がなされています。
そんな番組の中で創造論を教えているシーンを見た日本のコメンテーターは、みな同じように驚いて「狂信的だ」とか「危険だ」とかの意見を述べます。
しかし本当に危険なのは、進化論と創造論の戦いが続いている米国ではありません。むしろそれよりも危険なのは「進化論こそ科学である」と信じて疑わない、日本人のほうです。そのことは本書のなかで順次にあらわにしていきたいと思います。
本書は進化論が「神はいない」という大前提で展開されている、キリスト教思想を崩すための"洗脳"であることを指摘し、日本人の読者に創造論と聖書の思想について紹介するものです。
本書の構成は以下のようになっています:
第1章 進化論は宗教
この章では進化論が「神はいない」という前提で展開されていることを述べ、進化論の迷走ぶりをご紹介します。「科学」を信奉していると自称する人々は、創造論を「宗教」だと冷笑し、前近代的だと述べます。本章では彼らの主張もどれほど宗教的で、盲目なのかを指摘します。
第2章 宗教書?聖書の正確さ
本章では進化論者に非難され冷笑される聖書が、どれほど正確で、時代を超えた新しさに満ちているのかをご紹介いたします。そして「神はいない」という前提に立てば、どうしても説明困難になる様々な事象について、聖書的な観点から説明します。
第3章 どっちを信じる?
この章では前二章の内容をふまえ、「進化論(無神論)vs創造論(聖書信仰)」という観点から世界を眺めていきます。そして進化論が、やがて来る世の終りの時代の「世界統一宗教」の伏線であることを見ていきます。最後に読者に聖書の神をご紹介し、イエス・キリストを信じ受け入れる祈りについてご説明いたします。本書を読んで納得された方は、その祈りをご自分の祈りとして告白することをお勧めいたします。
付録
「あとがき」に続いて「付録」を加えました。伝道用の電子書籍である、拙著による他の「電子トラクト」シリーズとして、同じものを付しています。本書を読んで初めてキリストを受け入れた方への、初歩的な信仰指南です。祈りについて、聖書通読について、教会探しについて、などのテーマに沿っての著者の私見です。ご参考にして下さればと思います。