電子書籍2020 本の在り方は変化する

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なぜ電子書籍は愛されないのか? ——それは便利な代替品に過ぎないからだ。
WWW(World Wide Web)の出現で多くの情報がリンクし合うようになったなか、なぜ本だけが姿を変えないのか。私たちは、出版についてある種の特別な枠にはめて考えてきたのかもしれない。出版は、テキストを印刷した紙を束ねて綴じた「書籍」だと。それを便利に読む方法が「電子書籍」だと——。
冊子というパッケージの塀を越えて、本と本とが情報を通して結びつく。一冊の閉じられた世界から、WWWの繋がりの世界へ。電子書籍は、紙の本の代替品ではない、「あたらしい本」になる。
電子書籍の過去・現在、そして出版の未来を示す、画期的提言。全出版人必読。
【目次】
はじめに どこまでも書いていきたい

第1章 電子書籍とは何だったか?
 みんなが知る電子書籍
 愛されない“便利な代替品”
 出版市場で“電子書籍”は25%を占める
 テキストを活かして新しい本を作る
 WWWが“ひっくり返した”もの
 読者が本に深く関わりをもつ時代へ

第2章 やるのか、やらないのか
 SNS=「今」の世界/本=「残る」世界
 “残る”は自分でやるしかない
 これからの出版は本を作る“あなた”が担う
 やるのか、やらないのか

第3章 捨てるからこそWebへ
 Web出版三原則
 世界の共通性に準拠する
本は“構造”と“スタイル”でできている
パッケージの塀を越え、WWWの情報と融合する
 考え抜かれた結論は“シンプルに作る”
 画像表現は二パターンだけ
 見栄えを排し、Webの世界へ

第4章 Webの普遍性と出版
 読む。クリックする。聴く。これぞWeb出版
 エルヴィスを書いて、その場でエルヴィスを聴く
 さまざまな画面サイズに対応させるには
 出版はデジタルメディアに“本”を載せた

第5章 情報のリンクこそ本の役割
 情報へのアクセスは基本的人権である
 視覚障がい者とデジタルの“本”
 デジタルによる本の生まれ変わり
 ボーンデジタルに既得権益はない
 情報のリンクこそ本の役割

第6章 作る・見る・売る・残る
 作る 作家が受け持つ役割が増えていく
 見る ブラウザこそWeb出版のリーダー
 売る 各書店の形式で納品する
 残る こうして、テキストは残った
 Web出版の制作フロー
 出版データ制作工程で“仕掛け”を入れる
 何のために“残る”のか

第7章 出版はどう生きるか
 Webに流通し、“新しい本”は生まれる
 モノづくりの実体験で得たもの
 最新デジタル技術で蘇ったフィルム映像
 残されたデータに挑む「新しい出版行為」
 来るべき次世代出版の基本形
 好むと好まざるとWebが土俵

あとがき いつまでもチルドレン

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