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罠の極意１：「朝一番に株を買いに行く」
これは、株投資で最も避けたい極意です。
株価は、午前9時から9時30分までの間に、ほとんどの株価は勝負がつきます。しかも、株価の変動が最大になるのは、前場の5分です。ここで、急激に上昇した株は、絶対に買ってはいけません。急激に上昇した株は必ず、急激な売りが一気に入り、株価が猛スピードで下がってきます。高値掴みすると、大きな損失につながります。
よって、9時から、10分前後は、上げていく株なのか、下げていく株なのかをよく見極めたうえで、買いを入れることが重要です。
罠の極意２：「午前中の前場に上昇し続けた株を午後の後場に買いに行く」
前場で上昇し続けた株は、よほど、強い株でない限り、後場から
一気に下げていく傾向が多いといえるでしょう。いわゆる富士山型のチャートを描きます。利益確定のため、午後は、売りが殺到します。
このような株を午前中に買ったときは、午前中に一気に売り、利益確定をしましょう。
逆に、午前中下がった株は、割安ということで、午後から、上昇する株も多くあります。
罠の極意３：「ストップ高手前の株を買いに行く」
ストップ高の株は、その日の人気株ですが、翌日、利益確定の殺到により、大きく下げる株が一般的です。このような株を当日の午後3時手前や、翌日の朝に買いに行くのは避けましょう。強い株は、連日、ストップ高になることもありますが、よほどの好材料がない限り、翌日は下がるのが一般的です。
ここで、注意したいのは、翌日も、朝一番、急激に上昇する買いもありますが、高値で買って一気に下がるケースが多いといえるでしょう。
罠の極意４：「仕手筋の株を買ってしまう」
仕手筋が大量保有した株では、ある日、突如、一気に大量に売却され、利益確定を行い、株価が場合によっては20％以上下がるようなケースがよくあります。特に、人気株には、よく見られますので注意が必要です。
罠の極意５：「買いあおりの株を買ってしまう」
株のコメントがあるＹａｈｏｏファイナンスのサイトでは、買いあおりのコメントが特定の人物や集団によって、まことしなやかに行われることがよくあります。買いあおりが異常に多いと、その株が大きく下げる場合があるので注意しましょう。逆に、売りあおりが多い株では、上昇するケースもあります。コメントをした人物の本意が実は、株を安く買いたいために売りあおりを仕掛けてくる場合が多くあります。
罠の極意６：「株分割をする予定の株を買ってしまう」
大型株では、1万円以上するものもあり、好業績が続いて、株価を3分割するものが多くあります。このような株は、市場に流通する浮動株数が分割により、3倍になるため、通常、株価の上昇が減速してきます。最近の例では、最高利益続伸中のＦＰＧやモルフォが大きく下げました。分割前と分割後の調整期間が1週間程度は続くとみて、買いを避けるのが賢明でしょう。
罠の極意７：「一時の材料がある人気株を買っていまう」
株価は、新聞ネタやニュースで、大きく上げる株が多くありますが、このような株は、熱が冷めると一気に急降下するケースが多くあります。最近の例では、タコス出店で話題沸騰のアストラポート・ダイニングなどが、いい例です。一日で、２５%の劇的な下げがありました。
罠の極意８：「ＰＥＲの高い株を買ってしまう」
ＰＥＲは、株投資をするうえで、最も留意すべきポイントです。ＰＥＲが16以下の割安株では、株バブルがはじけても株価の下げは小幅に留まるでしょう。逆に、ＰＥＲが４０以上の株は、景気が悪くなったり、株バブルがはじけると、急激に株価が下がってきますので、注意しましょう。割高な株や、上昇が続いている株は、買いを避けるのが無難です。底値の株を買うのが最も安全です。Ｖ字傾向にあり、経営が回復傾向にある株を買うのが安全でしょう。チャートでは、ゴールデンクロスした株は、安全株で、今後の上昇が期待できるでしょう。
罠の極意９：「損切りのタイミングを逃してしまう」
上がると思って買った株が急激に下がった場合は、ある程度の損失を覚悟で、一気に売却しましょう。また、株価が目先天にあるピークの株は、利益確定のため、上値が重くなり、株価が下がってきます。このような株は、売却を迅速にしましょう。坂を下っていくようなことは、明日も続かないだろうというような楽観的な見方は失敗につながります。
罠の極意１０：「銘柄に惚れ込んでしまう」
有名な大手大企業や、好材料のある企業の株に惚れ込んでしまうのは、最も危険です。経営状況が非常に好成績でも、株価が低迷している企業が多くあります。最近の例では、ミクシィなどがよい例です。
モンストのゲームで、売上高が急激に伸びたミクシィですが、株価は低迷しています。１か月当たりの課金収入は１００億円を超え、ＲＯＥも８０％程度で、東証でもトップクラスです。
このような会社の株がなぜ低迷するのでしょうか。最近、フンザを買収し、個人間で売買のやりとりをする電子商取引の事業分野に進出しました。ミクシィの経営戦略は、ゲームセクター以外の周辺事業への進出に方向転換しています。
一方、経営資源をスマホゲームに集中し、世界戦略を進めているＫlabのような会社もあります。この会社は、世界のハリウッドのトップ企業であるＦＯＸと提携し、大人気を博したテレビドラマｇｌｅｅのスマホゲームを近々に世界配信予定です。この二つの会社で、いずれが今後、テンバーガー株に変身するでしょうか。Ｗテンバーガー株の最優秀候補ともいえるのはどちらの会社なのか、答えが明白です。世界スマホ人口は、日本の２６倍程度ともいわれる向きもあります。世界配信に成功した暁には、株価は、大きく跳ね上げていくことが明らかです。
今後、大化けする株のセクターは、ゲームセクターしかないでしょう。株バブルがはじけても、安全かつ、伸びる銘柄はどれなのか。景気変動要因が少なく、マーケットが全世界対象の産業のなかで、話題性が桁外れで、業績が飛び抜けて上振れする株は、ゲーム株であるといえるでしょう。
Egileari buruz
中小企業診断士 ＩＴコーディネータ システムアナリスト
ＦＩＴ経営戦略コンサルティング株式会社 代表取締役
ＩＴ戦略、経営戦略、株投資戦略を専門とする。
