『ゼニ漫画』の原点となっているだけでなく、漫画家デビューのきっかけとなった作品『50億円の約束手形』や、亡くなってから発見された、25歳時の本当の処女作『盛場ブルース』など、どの作品を読んでも「青木雄二のルーツがここにある!」と感じることができる作品ばかり。すべての作品の内容的には「ゼニ」にまつわる非情な世界や、現在社会の矛盾などが鋭く描かれているのであるが、それこそがまさに青木哲学の真骨頂!
また、各作品のあとには、青木雄二氏自身による各作品の解説や、その作品のテーマに関連した実用的なコラムも掲載されて、「ゼニ」に関する「掟」を漫画と文章とで理解できる1冊となっているのである。